MARIO TALARICO 傘(ヴェズーヴィオのエニシダハンドル+ヒッコリー)
¥92,400 ($583.14)
ナポリの目抜き通り、トレド通りから路地を入ったところに店を構える、1860年創業の小さくて偉大な傘屋「マリオ タラリコ」による、ヴェズーヴィオ産エニシダのハンドルとヒッコリーのシャフトを組み合わせた傘です。
まず目を引くのは、太く、迫力たっぷりのエニシダのハンドルです。ヴェズーヴィオ山の斜面に自生するエニシダの木を用い、明るい色合いの木肌には黒褐色の筋や節、枝の痕跡が不規則に現れています。自然が生み出した独特の造形がなんとも魅力的です。これほどの太さを備えたエニシダの良材は、なかなか見られないと思います。
美しい曲線を描くハンドルは、杖(バストーネ)づくりを専門とする職人の手によるもの。天然木ならではの個性と、長年培われてきた職人の技術が息づいています。
一方、シャフトにはカナダ原産のヒッコリーを使用。硬く粘り強く、優れた耐衝撃性を備えた木材として知られ、古くから工具の柄などにも用いられてきました。表情豊かなエニシダのハンドルと、丈夫でしなやかなヒッコリーのシャフト。それぞれの木材の持ち味を生かした組み合わせです。
生地には、オリーブゴールドにネイビーの花や葉の模様を織り込んだフローラル柄を使用。落ち着いた色合いのなかに繊細な華やかさを備えた生地が、エニシダの力強い木肌と美しく調和しています。
現在、この工房を率いるのが5代目のマリオ・タラリコ Jr.氏です。
3歳から絵を描き始めた彼は、もともと漫画家か歌手、あるいは俳優になるのが夢だったそうです。5歳のときに描いた猫の絵は、学校を通じてスペインの美術館に展示され、10歳のときには児童世界美術コンクールで優勝。8人の出場者が審査員の目の前で絵を描いて競った決勝戦のことは、今でも鮮明に覚えているといいます。
そんな芸術好きの少年が傘職人の道を選んだのには、理由がありました。
4代目である叔父のマリオ・タラリコ氏(2024年6月、92歳で逝去)には子どもがおらず、家業を継ぐ者がいなかったのです。160年以上の歴史をもつ工房が他人の手に渡ってしまうこと、ましてや、ふさわしくない人物に受け継がれてしまうことを想像したとき、彼は自らの手で伝統を守る決心をしたそうです。こうして10歳から叔父のもとで傘づくりを学び始めました。
「職人は工房で学び、技を盗み、自分の目で見て、その秘密を知るものです。一人前の職人になるにはまず芸術的な素質が必要で、それを時間と現場での経験によって磨いていかなければなりません」
タラリコ Jr.氏が語る職人としての心得には、幼い頃から芸術に親しんできた彼らしい哲学が感じられます。
英国のチャールズ国王にも傘を献上しているタラリコですが、その魅力を言い表した、とても素敵な言葉があります。
Con gli ombrelli di Mario Talarico la pioggia diventa Champagne!
「タラリコの傘を差せば、雨はシャンパーニュになる」
【商品詳細】
生産国:イタリア
ハンドル:ヴェズーヴィオ産エニシダの木
シャフト:カナダ産ヒッコリー
色:オリーブゴールド×ネイビーのフローラル柄
長さ:約96cm









