MARIO TALARICO 傘(ヴェズーヴィオのエニシダ 1本木 超貴重)
¥231,000 ($1,457.85)
ナポリの目抜き通り、トレド通りから路地を入ったところに店を構える、1860年創業の小さくて偉大な傘屋「マリオ タラリコ」による、ヴェズーヴィオ産エニシダの一本木とブラウン×ベージュドットの生地を組み合わせた、大変希少な傘です。
ハンドルからシャフトまで、継ぎ目なくつながるのはヴェズーヴィオ山の斜面に自生するエニシダの木。明るい黄金色の木肌には黒褐色の筋や節、枝の痕跡が浮かび、自然が生み出した独特の表情がなんとも魅力的です。
エニシダ自体は珍しい植物ではありませんが、低木であるため傘に仕立てられる太さと長さを備えた一本木は、なかなか手に入らないそう。現在工房を率いる5代目、マリオ・タラリコ Jr.氏によれば、エニシダの一本木が入荷したのは10年以上ぶりだといいます。
美しい曲線を描くハンドルは、杖(バストーネ)づくりを専門とする職人の手によるもの。自然の造形を生かした一本木の傘は、同じ木目や節の表情をもつものが二つとありません。素材の希少性に加え、長年培われてきた職人の技術が息づく、まさにコレクター垂涎の逸品です。
そんなタラリコ Jr.氏ですが、もともとは芸術家を夢見る少年でした。
3歳から絵を描き始めた彼は、漫画家か歌手、あるいは俳優になるのが夢だったそうです。5歳のときに描いた猫の絵は、学校を通じてスペインの美術館に展示され、10歳のときには児童世界美術コンクールで優勝。8人の出場者が審査員の目の前で絵を描いて競った決勝戦のことは、今でも鮮明に覚えているといいます。
そんな芸術好きの少年が傘職人の道を選んだのには、理由がありました。
4代目である叔父のマリオ・タラリコ氏(2024年6月、92歳で逝去)には子どもがおらず、家業を継ぐ者がいなかったのです。160年以上の歴史をもつ工房が他人の手に渡ってしまうこと、ましてや、ふさわしくない人物に受け継がれてしまうことを想像したとき、彼は自らの手で伝統を守る決心をしたそうです。こうして10歳から叔父のもとで傘づくりを学び始めました。
「職人は工房で学び、技を盗み、自分の目で見て、その秘密を知るものです。一人前の職人になるにはまず芸術的な素質が必要で、それを時間と現場での経験によって磨いていかなければなりません」
タラリコ Jr.氏が語る職人としての心得には、幼い頃から芸術に親しんできた彼らしい哲学が感じられます。
英国のチャールズ国王にも傘を献上しているタラリコですが、その魅力を言い表した、とても素敵な言葉があります。
Con gli ombrelli di Mario Talarico la pioggia diventa Champagne!
「タラリコの傘を差せば、雨はシャンパーニュになる」
【商品詳細】
生産国:イタリア
素材:ポリエステル100%、ハンドル&シャフトはヴェズーヴィオ産のエニシダの一本木
色:ブロンズ×ネイビードット
長さ:約96cm















