MARIO TALARICO 折り畳み傘 鹿の角
¥66,000 ($416.53)
ナポリの目抜き通り、トレド通りから路地を入ったところに店を構える、1860年創業の小さくて偉大な傘屋「マリオ タラリコ」による、天然の鹿の角をハンドルに用いた折り畳み傘です。
まず目を引くのは、鹿の角の根元を生かした、太く迫力たっぷりのハンドルです。表面には深い縦筋や不規則な凹凸が刻まれ、先端には根元特有のこぶ状の隆起がそのまま残されています。褐色の表面と、切り口に現れる淡い色合いとのコントラストも美しく、自然が生み出した独特の造形がなんとも魅力的です。
鹿の角は、一本ごとに形状や色合い、表面の模様が異なる天然素材。なかでも今回のハンドルは、根元の力強い造形を存分に生かした、存在感あふれる一本です。ブラックにホワイトの小さなドットを散りばめた生地との組み合わせも、実にエレガントです。
現在、この工房を率いるのが5代目のマリオ・タラリコ Jr.氏です。
3歳から絵を描き始めた彼は、もともと漫画家か歌手、あるいは俳優になるのが夢だったそうです。5歳のときに描いた猫の絵は、学校を通じてスペインの美術館に展示され、10歳のときには児童世界美術コンクールで優勝。8人の出場者が審査員の目の前で絵を描いて競った決勝戦のことは、今でも鮮明に覚えているといいます。
そんな芸術好きの少年が傘職人の道を選んだのには、理由がありました。
4代目である叔父のマリオ・タラリコ氏(2024年6月、92歳で逝去)には子どもがおらず、家業を継ぐ者がいなかったのです。160年以上の歴史をもつ工房が他人の手に渡ってしまうこと、ましてや、ふさわしくない人物に受け継がれてしまうことを想像したとき、彼は自らの手で伝統を守る決心をしたそうです。こうして10歳から叔父のもとで傘づくりを学び始めました。
「職人は工房で学び、技を盗み、自分の目で見て、その秘密を知るものです。一人前の職人になるにはまず芸術的な素質が必要で、それを時間と現場での経験によって磨いていかなければなりません」
タラリコ Jr.氏が語る職人としての心得には、幼い頃から芸術に親しんできた彼らしい哲学が感じられます。
英国のチャールズ国王にも傘を献上しているタラリコですが、その魅力を言い表した、とても素敵な言葉があります。
Con gli ombrelli di Mario Talarico la pioggia diventa Champagne!
「タラリコの傘を差せば、雨はシャンパーニュになる」
【商品詳細】
生産国:イタリア
ハンドル:天然の鹿の角
タイプ:折り畳み傘
色:ブラック×ホワイトドット
長さ:約49cm

















